これまで30年間、カナダは完全統合型IPハンドリング(分別生産流通管理)制度に多額の投資を行い、お客様に確実に間違いのない製品をお届けできるよう取り組んできました。カナダのIP大豆は、お客様の仕様に従って生産され、注意深く分別し、種子から輸出までトレーサビリティが確保されています。
世界で最も統合された品質・純度管理制度
カナダIPハンドリング認証制度 (CIPRS) は、カナダ穀物委員会 (CGC)とカナダの大豆業界が密接に連携し、海外のお客様と相談しながら作り上げてきた自主的制度です。CIPRSの強みは、定評のあるCGCの主導・監督のもと、大豆業界のあらゆる関係者がコミットしていることにあります。
IP大豆の生産・納品は、輸出会社が管理しています。輸出会社が、特定の品種、品質あるいは高タンパク・高糖分・イソフラボン含有量などの仕様を指定した大豆の納品契約をお客様と交わします。そして、輸出会社はこの仕様を満たす大豆の栽培契約を農家と交わします。
その後、IP大豆は、農場から穀物エレベータ、そして港にいたるまで、 生産と取り扱いのあらゆる段階において、徹底的に分別・管理・モニターが行われます。
カナダ穀物委員会による品質保証
CGCは、エレベータ、輸送業者、お客様と密接に連携して確実に契約通りの大豆が納品されるようにします。これらの契約においては、国際的に定評のあるカナダの等級制度の厳しい基準を更に上回る厳しい条件が指定されることがよくあります。
以下の三段階体制で高品質を保証しています。
このようにして、カナダのIPハンドリング制度においては、生産農家や使われた種子まで、完全で信頼性の高いトレーサビリティが確保されています。CIPRSはまた、ISO (国際標準化機構)の定める品質管理システムなど、他の品質管理システムとも問題なく併用できます。
詳しくはカナダ穀物委員会の CIPRSウエブサイト をご覧下さい。
IP大豆用の種子は 、品種の純度を確保し、カナダIPハンドリング認証制度 (CIPRS) の適用資格を得るために、認定を受けた種子であることが義務付けられています。IP大豆は、認定種子生産者までトレース可能でなければなりません。
播種の際、農家は農機具を徹底的に清掃し、IP大豆用の圃場に他の種子が播種されることを防いでいます。
生育シーズンを通して IP大豆作物は穀物エレベータの仕様に従って栽培管理され、農家と頻繁に連絡を取ることにより、これらの仕様が確実に満たされていることを確認しています。
専門家がIP圃場を数回訪問し、害虫や雑草のチェックを行います。農家は各チェック後報告書を受け取り、その報告書を参考にIP大豆作物の管理を行うことにより、最高品質のIP大豆を育てています。
農家は、圃場の地図、認定種子のタグ、インボイス、農薬散布記録など、IP大豆栽培に係る細かな記録を保管するよう義務付けられています。
収穫の際には 、農家はコンバイン、スクリューコンベーヤ、トラック、荷台、サイロを徹底的に清掃し、IP大豆以外の種子の混入を防ぎます。農家は、収穫したIP大豆の純度を保つために、品種や仕様に従って別々のサイロに保管します。
理想的な条件下では、大豆は含水率14%で収穫されます。種子の染色を避けるため、大豆の茎や雑草が完全に乾燥してから収穫を行います。
エレベータでは 、農家が搬入したIP大豆を積み下ろす前にサンプルを採取し、純度と品質を分析します。分析結果に基づき適切なサイロに保管することにより、純度と品質を維持しています。
第三者機関が試験・分析 を各段階で行い、ベストプラクティスが実行され、厳しい基準が満たされているかを確認することが義務付けられています。IP大豆の場合、穀物会社がこれら全てをCIPRS品質管理システム上に記録保管し、CIPRS品質管理システムは、訓練を受け、監査人として認定された第三者監査人が毎年監査します。
港では、積み込む前に船の清掃が行われます。IP大豆を輸送するコンテナは、徹底的に検査を行い、健全で食品グレード大豆を運ぶのに適したものであることを確認しています。
このように、生産・流通の各段階で純度と品質を徹底的に守っており、お客様は安心してIP大豆を受け取っていただくことができます。